「東川賞海外作家コレクション」展

清田とき子
造形美術課
芸術交流部


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第6回東川賞海外作家賞
グラシエラ・イトゥルビーデ(メキシコ)
フチタンの女たち>より


ジャパンファウンデーションでは、日本でなかなか見ることのできない海外の美術を紹介する展覧会に対して助成を行なっており、今年度は10件の展覧会に対して助成を予定しております。

その中で、このたび「東川賞海外作家コレクション展」が恵比寿の東京都写真美術館で開催されましたので、ご報告します。

写真を通じてユニークな国際交流を進めている北海道の東川町では、1985年に写真賞「東川賞」を制定し、毎年「海外作家賞」「国内作家賞」「新人作家賞」「特別賞」の4つの賞を授賞しています。設立20年周年を機に、海外の受賞者から寄贈されたコレクションを東川町以外の多くの方に見てもらおうと、「東京写真月間2006」にあわせて本展は企画されました。

展覧会では戦乱を扱ったドキュメンタリー作品から、各国の習俗を扱った作品、日常に目をむけたもの、人間を見つめたもの、さらに芸術性の高い作品など約180点が、4つのテーマのもとに展示されました。世界のさまざまな国の、さまざまなジャンルの優れた作品が一堂に紹介されました。

「海外作家賞」の過去の受賞者21人はアメリカ、フランス、中国、メキシコ、チェコ、イタリア、オーストラリア、カナダ、韓国、ドイツ、イギリス、ブラジル、スペイン、ラトビア、オランダと多彩です。それもそのはず、世界中のあらゆる地域の写真活動にまなざしを向ける、という方針と努力の成果なのだそうです。

7月には第22回の東川賞授賞式が開催される由、これからも海外との写真を通じての交流がますます広がっていくことを期待しています。

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